女性消防職員からのメッセージ
埼玉県央広域消防本部では、令和6年4月現在16名の女性消防職員が活躍しています。
ここでは、女性から見た消防士という職業についてご紹介します。
鴻巣消防署 消防1課 警防担当
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私が消防士を目指した理由は、人の役に立ちたい、誰かの助けになりたいという思いからでした。
私は現在、鴻巣消防署消防1課の警防担当として業務にあたっています。災害出動すると、消火、救助、救急支援などの活動を行っています。災害がない時には、災害に備え水利点検や訓練を行い、消防訓練や立入検査などの予防業務も行っています。どの業務も人との関わりが多く、コミュニケーションの重要性を実感しています。また、災害現場では心身ともにストレスを感じることもありますが、感謝されることも多く、自分の活動が住民の方の社会復帰に繋がった時は非常に嬉しかったです。
私はまだまだ未熟で勉強することが多くありますが、1人でも多くの人の役に立ち、現場で住民の方やその家族の方に女性隊員がいたから安心できたと感じてもらえる存在でありたいと思っています。
男性ばかりの職場で働くことに不安を感じる方もいるかもしれませんが、女性の活躍できる場面も多く、必ず背中を押してくれる職場の方々がいます。
消防士は、経験してみないとわからないことが多くありますが、他の職業では味わえないやりがいを得られる素晴らしい職業だと思います。
同じ仲間として一緒に働ける日を楽しみにしています。
桶川消防署 消防2課 救急担当
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みなさんは女性消防士と聞いてどのようなイメージがありますか。大変そうだな、消防士として現場で活躍していてすごいなと思いますか。
私は人を助ける仕事がしたいと思い、母に相談したところ、救急救命士という職業があると教えてもらいました。そして、興味を持ち始めていたある日、実際に災害現場で活躍をしている救急隊員を目の当たりにして、私も救急救命士として、苦しむ傷病者のもとへ一番に駆けつけ助けたいと思い消防士という道を選びました。採用される前は、人間関係などに不安を感じていましたが、実際に採用されて思っていた以上に明るい職場で、日々やりがいを感じながら勤務しています。
救急担当に配属されて、先輩から傷病者を自分で見て、聞いて、感じること。そして、その方に必要な観察、処置をすることがとても大切だと教えていただきました。初めて救急出動した際に、傷病者の観察をしましたが、情報収集の難しさを痛感し、緊張しながら活動をしていたのを覚えています。学ぶことばかりですが、一人でも多くの住民を助け、傷病者や家族に安心感を与えられるような救急隊員になりたいと思います。
消防士は男性のイメージが強い職業だと思いますが、女性にしかできないこと、女性だから気づけることなど、活躍の場はたくさんあります。同じ消防士として働ける日を楽しみにしています。