先輩からのメッセージ
埼玉県央広域消防本部では、多くの若い職員が第一線で活動しています。
ここでは、地域の安全を守る先輩達の「生の声」をご紹介します。
北本消防署 消防1課 警防担当
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私が消防士を志望した理由は、消防士である父の影響があります。私にとって消防士というのは、身近な職業でした。民間企業とは違い、営利を目的とせず、住民の命を守るために働く姿に憧れを抱き志望しました。
私は現在、北本消防署の警防担当に所属しています。多種多様な災害に対応するには、高度な専門知識や技術、体力、そして精神力が求められ、住民の安全と暮らしを守るために日々業務に励んでいます。災害現場や訓練では過酷なことも多く、何もできない自分に不甲斐なさを感じることもあります。しかし、消防士の責務を真摯に受け止め、努力を重ねることで、大切な人を守ることに繋がります。
あなたが消防士になりたい理由は何でしょうか。大切な人を守りたい、困っている人を助けたい、自分自身を成長させたい、どんな理由であれ、消防士を目指しているのであれば、「あなたにしかない良さを活かし、あなたにしか助けられない誰かを助けることができます。」 埼玉県央広域消防本部で、皆様と共に働けることを楽しみにしています。
鴻巣消防署 消防1課 救助担当
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2011年3月11日14時46分、東日本大震災が発災しました。街中が恐怖に包まれている中、被災地で活躍する救助隊の勇姿がテレビに映りました。当時、小学3年生だった私はその姿に感銘を受け、いつか私もあのようなかっこいい隊員になりたいと思うようになりました。
現在、私は鴻巣消防署の高度救助隊の一員として勤務しています。救助隊は、火災や事故などにおける災害現場で「人命救助活動」を主な任務としており、その活動の場は幅広い分野にわたります。交通事故や火災など身近なところで起きる災害から、台風や地震などの大規模な自然災害まで、あらゆる種類の災害に対応しています。また、放射性物質・生物剤・化学剤によるテロや事故などが発生した場合も、出動して人命救助活動を行ないます。私は、「要救助者を危険な場所から1秒でも早く助け出したい」という思いから、危険な状況下でも適切かつ迅速に活動できるよう、より高い知識と技術の習得、そして連携力の向上に日々励んでいます。
「命を救う」と口で言うのは簡単ですが、実際は想像以上に過酷で難しいものです。私は少しでも多くの命を救うために、多種多様な災害現場を想定し備えるこの仕事に、誇りとやりがいを感じています。
もし、住民の命を守りたいという強い志を持っているのであれば、迷うことなく採用試験を受けてみてください。
埼玉県央広域消防本部は、きっとあなたにチャンスを与え、チャレンジをさせてくれると思います。
桶川消防署 消防1課 救急担当
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私が消防士を志した理由は、消防士である叔父の話を聞き、興味を持ったことがきっかけでした。災害現場の最前線で活躍していること、自らの手で人の命を救うことができることなどを聞き、強い憧れを持ち、志すことを決めました。
私は現在、桶川消防署の救急担当に所属しています。救急現場では、救急車を必要としている方へ親身に寄り添い、全身を観察し、知識、技術を活用して病態を把握して処置を施さなければなりません。また、過酷な現場では体力、精神力も必要となりますが、実際の現場では、自分の知識や技術不足で何もできず、悔しい思いをすることもあります。その悔しさを忘れず、日々勉強や訓練を重ね、出動に備えています。辛いこともありますが、傷病者本人やその家族の方から感謝の言葉をかけてもらった際は、この仕事に就いて良かったと思うことができます。
みなさんはどんな消防士になりたいですか?人の命を助けたい、困っている人の手助けをしたい、人の役に立てる仕事に就きたい、様々な理由があると思いますが少しでもそんな気持ちがあれば採用試験に挑戦してみてください。自分の持ち味を存分に活かしてみなさんの理想の消防士を目指してください。一緒に働ける日を楽しみにしています。
消防本部 指令課 指令1担当
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私は将来のことを考えたとき、学生時代運動部に所属していたこともあり体を張って人の役に立つことができ、やりがいのある仕事に就きたいと考え消防士を目指しました。
消防士になってからは警防隊員として、火災や救急の現場に出動しました。自分自身の力不足で悔しい思いをすることもありましたが、成長するため日々訓練し知識を深めることはやりがいがあります。現在、私は指令課に勤務しています。指令課員は緊急事態に立ち会った通報者に最初に対応します。そして、いち早く出動指令を出し、通報者に適切なアドバイスをします。私が通報者に発する言葉一つ一つが救命の連鎖を担っており、住民の命を守ることに繋がります。
みなさんそれぞれ理想とする消防士像があると思いますが、消防士の仕事は「粘り強く諦めない」ことが大切です。採用試験中も採用後もたくさんの壁にぶつかります。それでも諦めずに粘り強く行動してください。その先に結果はついてくるはずです。このメッセージを見ているみなさんと一緒に働ける日を楽しみにしています。